纏足(てんそく)は今から1000年以上前の唐の時代の風習で、幼児期より足の親指以外の指を足の裏側へ折り曲げ、布で強く縛り、足が大きくならないようにしたものを言います。
小さい足の女性の方が美しいとされ、小さく美しく装飾した靴を纏足(てんそく)の女性に履かせその見た目や歩き方などの仕草を楽しんでいたようです。
また、纏足(てんそく)の女性は非常に歩きづらく常にバランスをとらないといけません。
そのため内股の筋肉が発達して、女性器の締まりがよくなると考えられていました。
なので当時は纏足(てんそく)ではない女性には嫁の貰い手がなかったといいます。
さらに纏足(てんそく)の女性はうまく歩けないことから、男性の支配欲を満たす手段にもなっていたそうです。
なかなかひどいですね…。
また、纏足(てんそく)の素足を見せるのは、恥部を見せるのと同じぐらい恥ずかしいものとされ、女性は靴を履いたまま寝ていました。
男性はその靴を脱がせ纏足(てんそく)の素足を見る時、最高の官能を感じたそうです。
纏足(てんそく)にしたためによる膿や、巻きっぱなしの布によって相当クサかったそうですが、その臭いがセクシーでそそるんだとか。
さらに男性は纏足(てんそく)女性の足の指の間にアーモンドをはさんで食べたり、纏足(てんそく)ではさんだ器でお酒を飲むのが最高に粋だとも言われていたそうです。
性のクセが凄い!まったく理解できません。
しかしこの纏足(てんそく)の風習は清王朝になり、不衛生であることから皇帝が禁止しましたが地域に根付いた文化であったため中々なくなりませんでした。
結局、反対運動が起こり都市部では罰則などにより徐々になくなっていきましたが…
田舎では風習が根強く、現在でも70歳以上の老人には纏足(てんそく)の方がいるそうです。
ちなみに纏足(てんそく)ほど極端なものではないですが、ヨーロッパでも小さな足が綺麗だとされていました。
特に17世紀のバレエが流行して以降、きついバレエシューズによって小さくなった足は貴族の証となっていたとか。
うーん、昔の風習って全く理解できないものが多いですが、
私たち現代の風習もいつかは未来人に理解しがたいものになるんですかね。