世界一長い曲は演奏が終わるまでに639年かかる 雑学:最初の1年半は無音で現在も演奏が続いている

ピアノ
この壮大な曲を作ったのは、すでに故人となっているジョン・ケージというアメリカの現代音楽家で、
「Organ2/ASLSP(As SLow aS Possible=できる限りゆっくりと)」という曲です。

作曲者が没した後、2001年9月5日からドイツ、ハルバーシュタットのブキャルディ廃教会で演奏が開始されました。

現在も演奏中で2001年から2640年まで続けられる予定です。

この演奏は誰でも聴きに行くことができ、演奏途中での入退室自由です。

最初の1年半は無音の状態が続き、03年に最初のコード、続いて04年にそれに1音を加えた次のコードが鳴らされました。

曲と言うより「音」に近いのかも知れません。

この曲を639年かけて演奏するという壮大なプロジェクトは、
「ジョン・ケージ・オルガン・プロジェクト」という企画集団によって行われています。

なぜ639年かというと、ブキャルディ教会に初めてオルガンが設置された1361年から数えて、
プロジェクトが開始された2001年までの時間を元に設定されたそうです。

彼らは、この数百年にも及ぶ壮大な1曲の演奏のコンセプトを『変化の早い現代社会における平成と緩慢な時の流れの再発見』と語っています。

目まぐるしく物事が変化していく現代社会において、あえてゆったりとした時間をその中に見つけ出す…

働きすぎの日本人には特に聞いて欲しい1曲かも知れませんね。

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