コレラ菌を飲んで実験した命知らずの研究者がいた 雑学:細菌の存在を否定するためにおこなった実験です

コレラ菌
コレラ菌は非常に感染力が強く、これまでに7回の世界的流行(パンデミック)を引き起こしています。

以前コレラは世界各地で発生していましたが、現在は熱帯や亜熱帯の発展途上国に限られていて基本的に衛生状態が悪い地域でおこります。

症状は感染してから1~3日後から始まり、痛みを伴わない水様性の下痢と嘔吐が繰り返しおこなわれ、重度の場合は1時間に約1リットル以上の水分が失われます。

急速な脱水症状により皮膚は乾燥してしわしわになり、そのまま治療をしなければ80%の確率で死に至るという…。

恐ろしい病気ですね。

日本でもかつて流行したことがあり、ドラマや漫画の「仁」でコロリとして出てきますよね。

コレラの原因は細菌なのですが、何せ目に見えない分証明されるまで時間がかかりましたし「そんなものあるはずがない!」と反対する人も出てきました。

その反対派のリーダーがペッテンコーファーという研究者です。

ペッテンの「細菌など存在しない」という証明の仕方がかなりぶっ飛んでいて…
自ら大量のコレラ菌を飲んで証明するというものでした。

数にして10億個!

これは軍の一個隊を壊滅させることができると言われる量のコレラ菌です。

結果、驚くことにペッテンは発症しませんでした。
どんだけ強いんだよ…

ひとまずこの実験はペッテンの大勝利に終わったのですが…
結局、他の研究者による実験や検査により細菌の存在は認められてしまいます。

それが原因かは分かりませんが、その後ペッテンはピストルで自殺してその生涯を終えます。
自分の考えをどうしても曲げられなかったのでしょう。

コレラ菌に勝つ強靭な肉体は持っていても、メンタルは意外と弱かったのですね。

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