ユーカリの木は自然発火で山火事を起こす 雑学:ユーカリの葉が放出するテルペンが原因とされています

山火事
ユーカリと言えば、コアラの主食として有名ですよね。
ユーカリが多く生息しているオーストラリアでは山火事が頻繁に起こります。

その原因のひとつがユーカリだとされています。

ユーカリの葉はテルペンという引火性の高い成分を放出します。

気温が高いとその量が多くなり、夏期にはユーカリ林のテルペン濃度がかなり上昇します。

そのため、些細なことでも自然発火しやすく、オーストラリアの乾燥気候とあいまって、あっという間に燃え広がり山火事になってしまいます。

ではなぜ、ユーカリはこのような性質をもっているかというと、
ユーカリの種が熱を与えないと発芽しないからなのです。

ユーカリの種は、山火事を経験した後の雨により発芽すると言われています。

もしも人工的に発芽させようとすると、
フライパンで種を煎ったり、熱湯をかけたりしないといけません。

またユーカリは山火事が起きて自分たちが燃えたとしても、根に栄養を蓄えているので、その後も成長し続けることができます。

子供を成長させるために、山火事を起こしてあたり一帯の植物を根絶やしにした後、
自分たちの種族だけ存続させる…。

なかなかユーカリは怖い植物ですね。

コアラとセットになって可愛いく見られがちですが、騙されないでくださいね。

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