カッコウは自分の卵を他の鳥の巣に産みつけて、そのままその鳥に育てさせるという習性があります。
なのでカッコウは卵を産むだけで自分で子育てをしません。
これを托卵(たくらん)といいます。
まぁこの托卵が中々えげつない!
まずカッコウはターゲットの鳥を見つけて元々あった卵をひとつ持ち去り自分の卵を産みつけて数を合わせます。
しかも、その鳥と同じような卵の模様で産むので親鳥は中々気づきません。
そしてカッコウのヒナは短期間で孵化し、元々ある他の鳥の卵や生まれて間もないヒナを巣の外に押し出して捨てます。
↓捨てる様子
カッコウのヒナは他の鳥と比べて大きいのでエサもたくさん必要になります。
そのため、自分だけがエサを貰えるように他のヒナを殺すんです。
えげつないですよね…
皮肉なことに騙された親鳥は、我が子を殺したヒナをせっせと育てます。
ヒナが大きくなってきたら、写真であるように姿かたちや大きさがあきらかに違ってきますが親鳥は気づきません。
これは鳥の習性で、どんなヒナでも口を大きく開けてアピールすると、親鳥はエサを与えてしまうのです。
また自分の卵から孵っていると思い込んでいるので、自分より大きいヒナだろうと全く疑いません。
そして、カッコウのヒナは3週間もするとさっさと巣立ちします。
なんか…
図々しさここに極まれりですよね。
童謡とかでカッコウの歌がありますが、あれはもう禁止した方がいいと思います。
托卵の習性が童謡のイメージとそぐわな過ぎます。
最後にカッコウが托卵する理由ですが、実は完全には解明されていません。
有力な説として、カッコウは自分の体温変動が大きいので、体温を一定に保てる他の鳥に卵を温めてもらう方が繁殖しやすいからだそうです。
托卵も種の繁栄のためには仕方ないんでしょうね。
でもこれ…
人間でやられても正直気づきにくくないですか?
生まれたての赤ちゃんを病院に忍び込んで、お金持ちの家の子と入れ替えて代わりに育ててもらう。みたいな。
血液型は事前に調べておいて合わせるとしたら、結構大きくなるまで育てるんじゃないでしょうか。
だんだん顔や性格の違いからさすがに不振に思うでしょうけど…
ドラマや映画とかでありそうですね。
もし今後カッコウを見た時は、えげつない鳥だということを頭の片隅において観察してみてください。