【世にも恐ろしい心理実験】ミルグラム実験 雑学:この実験は国内外において倫理性の観点から批判をうけた

ミルグラム実験
ミルグラム実験とはイェール大学の心理学者「スタンリー・ミルグラム」が1963年に行った実験なんですが、これが中々恐ろしい…

実験の内容はシンプルなもので、まず博士が被験者の中から生徒と先生役を1人ずつ決めます。

生徒は別室に移動して電気椅子に座ります。

先生役の被験者は用意された問題を生徒に出し、答えられなければ電気ショックを与えるといった内容です。

ちなみに別室にいる生徒の姿は見えず、スピーカーから声だけが聞こえる状況です。

↓ミルグラム実験図

ミルグラム実験内容図
この実験の目的は…

「人間は権威ある者からの命令にどこまで従えるか、どこまで残虐になりえるのか」
というものでした。

では、実際に行われた実験を紹介します。
※先生役を「ティーチ」、生徒役を「スチュー」とします。

博士からの指示で先生役のティーチが生徒役のスチューに問題を出す。

最初は順調に答えるスチューだったが、緊張のせいか間違えてしまう。

ティーチは罰を与えるため、電気ショックのボタンを押す。

電気ショックの電圧は45ボルトで、間違える毎に15ボルトずつ上がっていく。

ちなみに、実験前に先生役もどれぐらいの痛みなのか最初に電気ショックをうけている。

45ボルトは体に少し衝撃があるくらいだ。

スピーカーからスチューの「うっ!」という、うめき声が聞こえる。

しかし姿は見えない。

その反応に少し戸惑うも、博士から実験の続きを促され問題を出すティーチ。

電気ショックの恐怖のせいか次々と問題を間違えるスチュー。

45ボルト→60ボルト→75ボルト→90ボルト→105ボルトと、どんどん上がっていく電圧。

100ボルトを超え、スチューはあまりの痛みに絶叫する。

ここでティーチは博士に訴えかける。

「あの、もうこれ以上は…」

すると博士は感情が全くない冷静な口調で、

「続けてください。責任は私が負います」

躊躇しながらティーチは実験を再開する。

電圧が180ボルトになると、スチューは「痛くてたまらない」と叫び始め、270ボルトで苦痛の金切り声を上げた。

ティーチは実験の中止を再度訴えるも、博士は「問題ないので続けてください」と聞く耳をもたない。

ついに電圧は300ボルトを超え、スチューは壁を叩いて実験の中止を訴えかける。

しかし実験は終わらない。

そして電圧は330ボルトを超え、ついにスチューの反応がなくなった…

ティーチは人を殺したかもしれないという罪悪感と緊張のあまり、引きつった笑い声をあげながら頭を掻きむしる。

その後、精神的におかしくなったティーチは反応がないスチューに向かって問題を出し続け、電圧を上げていった。

ドーン!ドーン!

と電気椅子の上で跳ね上がるスチューの音だけが聞こえる。

最終的に電圧は最大の450ボルトまであがり、ティーチは一点を見つめてブツブツと独り言をつぶやきながらボタンを押し続けた。



こうのような実験を被験者40人におこなったんです。

ゾッとしますよね。

結果、26人がティーチのように最大の450ボルトまでスイッチをいれたそうです。

そして、この実験には被験者に伝えていなかった2つのルールがありました。

1つは、実験の中止を博士に5回訴えれば実験は終了するということ。
当然中止になれば権威ある人に従わなかったということになります。

もう1つは、実は生徒役は存在していなかったということ。
あらかじめ録音しておいた役者の声をスピーカーを通して流していただけでした。

つまり、真の被験者は先生役ただ1人ということだったのです。

そして、40人中14人は博士に5回訴えかけ実験の中止に成功したわけですが…

それら全ては、生徒役の反応がなくなる300ボルトを超えてからでした。

実験の結果から分かったことは、

権威ある者が指示を出せば、ほとんどの人は全く見知らぬ人間を殺すであろう

ということです。

先生役は指示に従わなかったからといって、殴られるわけでも家族を殺されるわけでもありません。

加えて博士は怒鳴るわけでもなく、冷静に指示を伝えるだけ。

にもかかわらずこの結果です…

人間って恐ろしいですね。

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