昔から月には魔力があると信じられていて、満月や新月の日には人の精神や体に影響を及ぼし、交通事故、自殺、殺人、出産などが、普通の夜より多くなるという…
英語で月は「ムーン」ですが、ラテン語だと「ルナ」と言います。
そこから派生した「ルナティック(LUNATIC)」という英単語は、狂気に犯された人やその様子を意味します。
こんな調査結果があります。
1950年代から1970年代にかけてフロリダ州デイド郡で発生した殺人事件に関するデータを集めて、月との関係を調べてみたところ、満月の夜に殺人事件が最も多いという結果が出たのです。
しかし、この調査は2000年代になって再び行われたところ、
満月との関係は見られなかったそう。
昔は街灯がなかったので、満月の月明りのもと活動する人が多く、
それに比例して殺人事件も増えていたのではという説がありますが…
ほんとにそうなのでしょうか。
月には不思議な力があり、女性の月経周期と月の満ち欠けの周期がほとんど一緒なのは有名な話ですよね。
月経という「月」という漢字が使われている時点でその関係性が深いことも分かります。
さらにウミガメやカニなどの海洋生物は、普段単独で行動しているにも関わらず、
満月になると大量の個体が浜辺に押し寄せ一斉に産卵を始めます。
そして、月は惑星(地球や火星)の周りをめぐる衛星ですが、地球のサイズに対して異常ともいえる大きさなのです。
そのため月の重力が地球に大きな影響を及ぼしているそうです。
また月にはクレーターと言われる「くぼみ」みたいなものが月の表面に無数にありますが、どんな形のクレーターも全て深さが6kmで統一されているのだそうです。
さらに、アポロ計画での探査によって月から岩石と土を持ち帰り年代を測定したところ、200億年前のものであると判明しました。
これは46億年前に誕生した地球よりもさらに100億年以上古いということです。
月の方が地球より早く誕生していたんですね。
このように、月にはまだまだ解明できていない謎や未知のパワーがたくさんあります。
現在の研究では殺人の件数と月は関係ないとされていますが、多くの謎や現象があるのもまた事実です。
科学では解明できない月の力が、人間に何かしらの影響を与えていることは否定できません。
さて…。
今日の夜は満月でしょうか?