人間が死を迎える時、最後に残る感覚は聴覚だそうです。
2014年10月、イギリス・サウサンプトン大学の研究チームが学術誌で論文を発表しました。
彼らははイギリス、オーストリア、アメリカなどで、心停止から蘇生した患者330人のうち、100人に対して聞き取り調査を実施しました。
すると約40%の患者が、心肺停止の状態でも意識があったとの結果が出ました。
心臓が止まっても、しばらく脳は活動するのです。
つまり、病院で親族の最後を看取った時など、そのあとの会話が聞こえています。
すぐに遺産の話をしたり、介護に疲れて「やっと逝ってくれた」なんて言うと、
成仏できるものもできないですよね。
医師や看護師から「ご家族は声を掛け続けてあげてください」と促されることがありますが、死後しばらくは聞こえているとしたらとても重要ですね。
心臓が止まった後も、優しい言葉をかけてあげると安らかにいってくれる気がします。