突然ですが「ボウリング」と「ボーリング」の違いが分かりますか?
ボウリングは娯楽の球を転がしてピンを倒すやつですね、ボーリングはトンネル工事や地質調査で円筒状の穴を開ける作業のことをいいます。
口にするときは特に気をつけなくていいですが書くときは要注意です。
知らないとボーリングと書いちゃいそうですよね。
もともとボウリングはピンを災いや悪魔に見立てて倒していた宗教儀式の一種でした。
ピンを倒せば倒すほど災いや悪魔から逃れることができるらしいです。
なんか想像すると面白いですね。一本も倒せなかった人はかなり落胆していたでしょうね。
しかし、倒すピンの数や並べ方が地域によって様々であったため、それを宗教革命家のマルティン・ルターが倒すピンを9本にし並べ方もひし形にして、ボウリングの基本的なルールを統一しました。
これが近代ボウリングのルールの原型になっていったと考えられています。
でもボウリングのピンって10本ですよね?
なぜ10本になったかと言うと、
禁酒法時代のアメリカで9ピンボウリングが酒をめぐる賭け事に頻繁に利用されるようになったため、アメリカ政府が禁止しました。
それに反発した人達がピンを1本足して「10ピンボウリングだ~!」と子供みたいな発想で法を逃れたのです。
それが現在の10ピンスタイルとして定着したそうです。
スペアやストライク、ガターといった言葉はボウリングをしているとよく使いますよね。
2回連続でストライクをとるとダブルと言いますが、3回連続だとターキーですよね。
これなんでトリプルじゃないの?って思ったことありませんか?
ターキーというのは七面鳥のことで、当時のアメリカの食卓ではご馳走でした。
3回連続ストライクも中々出ませんから、それを出したお客にボウリング場の店主が七面鳥を振舞っていたんです。
すると、2回連続でストライクを出した時点で「次とったらターキーやで~!」と若者が言っていたのでターキーが広まったそうです。
ちなみにターキーの後さらにストライクを続けると…
4回連続→フォース
5回連続→フィフス
6回連続→シックスス
7回連続→セブンス
8回連続→エイトス
9回連続→ナインス
10回連続→テンス
11回連続→イレブンス
12回連続→パーフェクト
と続きます。ターキー以外は普通ですね。