「南極では風邪をひかない」なんて言われても信じられませんよね。
南極って寒いので、イメージだとめちゃくちゃ風邪ひきそうですけど…
実際はひきません。
正確に言えば「かなりひきにくい」という方が正しいですかね。
そもそも風邪というのは鼻やのどが微生物に感染することによって起こります。
ちなみに微生物の90%がウィルスで、残り10%が細菌です。
なので風邪はほぼウィルスの感染が原因といえます。
風邪をひかないのは「南極は寒すぎてウィルスが死んでしまうから」というワケではなく…
実は、人間同士の交流がないからなんです。
そもそもウィルスは単体では増殖できません。
ウィルスを育てて増やすのは人間ですので、媒体である人間が少ないとウィルスも繁殖できないのです。
ましてや、南極ですので外部から感染した人も来ませんし…
健康な人しかいない場所ではウイルス性の風邪はおこりようがありません。
以上の理由から南極では風邪をひくことがないのです。
そしてこれは南極以外でも、文明社会との交流が極端に少ないアフリカやアマゾンの部族でも同じことがいえます。
理屈は一緒ですね。
毎日少人数の決まった人としか関わらないのでウィルスに感染しません。
日本に住んでいる私たちからしたら、考えられないですよね。
よっぽど田舎だと別ですが、ほとんどの人が電車やバスを利用したり街中でたくさんの人とすれ違ったりします。
人間を媒体として増殖するウィルスにとって人ゴミは大好物なのです。
南極や少数民族の人たちは、風邪をひかないなんて羨ましい!
なんて思ったアナタ、実はそうでもないんです。
風邪のウィルスは200種類ぐらいあって、感染して風邪になったり風邪気味になることで免疫力がつき同じウィルスにかかりにくくなります。
子供の方が風邪をひきやすく、大人になると滅多にひかなくなりますよね。
それはこういう理屈なのです。
なので、南極や少数民族の人たちは正直免疫力が高いとはいえません。
実際にアフリカやアマゾンの部族が文明社会と交流したことで、免疫力を持たないウィルス性の風邪にかかってしまい、全滅するという悲しい出来事も起きたことがあります。
恐ろしいですね。
人間は人間同士適度に交流して、精神的にもウィルス的にも磨かれるのが一番良いんでしょうね。