利き目というのはあまり耳馴染みがないかと思いますが、
利き手や利き足と同じように存在します。
それを確かめる方法は簡単で、
まず何でもいいので対象となる物を決めて両目で見ながら指をさします。
その後、片方ずつ目を交互に閉じたり開けたりすると、利き目の方は正しく対象のものを指していますが、利き目じゃない方は少しずれてしまいます。
この正しく指している方が「利き目」になります。
実は両方の目で物を見ているつもりでも、気づかないうちに利き目を軸にして見ているのです。
物を見るときには利き目がピントを合わせて、もう片方の目は補助的な役割をしています。
そしてこの利き目というのは、運動をする上で意外と重要で、
野球やソフトボールの選手であれば、利き目でピッチャーが投げるボールを見るとその動きを追いやすいと言われていて、
フィギュアスケートの選手であれば、利き目側に回転すると着地などの失敗をしにくくなるそうです。
ほとんどの方が右利きのように、利き目も右の方が多く、
利き手が右、利き目も右の方は74%もいるそうです。
私もこれでした。
ちなみにどうしてこうも偏りが出てしまうのか、これにもちゃんと原因があります。
それは、人間の進化の中で言語が発達し複雑な道具を使って文明を築いていく上で左脳が大きく発達したからだと考えられます。
左脳は言葉を喋ったり、物事を論理的に考える脳ですね。
そして体を動かすとき、動かす方と反対側の脳によって指令は出されるので、
左脳が発達したことにより右利きが増えたということです。
その証拠にチンパンジーやサルは、右利きと左利きが半々だそうです。
かたや人間は、世界の人口の90%が右利きです。
利き目は無意識的によく使ってしまうため、利き目じゃない方より疲れてしまいます。
なので目薬をさしたり、ホットアイマスクで温めるなどして、特に利き目を重点的にケアしてあげると良いでしょう。