現在パンダは中国西部の山にしか生息していません。
昔は中国全土、近隣のミャンマーやベトナムに生息していましたが、中国での伐採や農地化、密猟によって劇的に減少してしまいました。
なので中国はパンダの保護や繁殖にとても力を入れています。
1997年まで「パンダを密猟したら死刑!」という法律も存在していたぐらいで、実際に処刑された人もいたそうです。
パンダは繁殖能力が低いため、野生では1000頭ほどしかいないのが実状。
そのため、四川省にあるパンダ繁殖研究センターでは、思春期のパンダにアダルトビデオを見せてあげるのだそうです。
パンダの繁殖行為を映したパンダ専用のアダルトビデオですね。
効果があるのかないのか分かりませんが、パンダはこのビデオをマジメに見ているそうです。
パンダの発情期は年に1回、3日〜1週間程度のみなので、センターの職員さんも必死なんでしょうね。
それから、パンダの食事といったら笹を思い浮かべますよね。
実はこれ、かなり無理して食べているんです。
通常の草食動物は消化器官の長さが体長の10倍から30倍ですが、パンダの消化器官の長さは体長の4倍から6倍しかありません。
そのために栄養摂取の効率が低く、1日のうち14時間くらいを食事に費やしています。
さらにパンダは竹のような粗い植物を消化するようにはできていないので、定期的に腸の細胞を新しくする必要があります。
そのため1ヶ月に1回、こぶし大の古い腸細胞の固まりを排出します。
この時、ズキズキとお腹が痛くなるので元気がなくなります。
ちなみに笹がないと餓死してしまうこともあります。
どんだけ笹が好きなんですかね。
なんだか前より可愛く思えてきました。