初夜権とは、領主や長老などの権力者が新婚夫婦の初夜に、新郎よりも先に新婦とセックスができる権利です。
主に中世のヨーロッパで盛んだったらしいのですが、世界各国でこういったことは行われていたそうです。
大正時代の日本にも初夜権の風習がありました。
全国各地というわけではなく、和歌山県・山形県・石川県・大分県で行われていたそうです。
■和歌山県
和歌山県には、14歳になった娘が村の老人に処女をなくしてもらうという風習がありました。
老人はこの仕事の謝礼として米と酒などをもらえる決まりになっていたそうです。
中学生ぐらいの女の子が60、70歳ぐらいのおじいちゃんと初夜をともにする…。
想像しただけでかなりキツイですよね。現代だったら犯罪です。
自分の娘が…と考えるとそのじじいを殺したくなります。
■山形県
山形県では、結婚式の3日前に仲人が新婦を自分の家に泊め、3夜ともにする。
そして式の当日108個の餅とともに、その新婦を新郎の家へ送り届けるという風習がありました。
3夜ということは3夜ともセックスをするのでしょうか。なんて役得な仲人…。
当時は仲人になりたい人が続出していたかも知れません。
■石川県
石川県では娘を嫁に出す前に、父親は村の中から男を選んで、自分の娘とセックスさせる風習がありました。
うーん、和歌山県のじじいよりは選べる分いくらかマシですが…
やはりイヤですね。
■大分県
最後に大分県では、毎年8月15日の夜に「ボンボボ」という祭りが開かれ、この夜14歳の娘は村の長老たちと寝るのだそうです。
ボンボボに参加しない娘は、穴なしとみなされ、一生お嫁に行けないという決まりがありました。
権力者が初夜権を行使するパターンですね。
複数の長老たちに輪姦されていたかも知れません。
初夜でそんなことをされたらたまらないですね。確実にトラウマものです。
しかしなぜ、こんな理不尽極まりない風習が昔の日本にあったのでしょうか。
その理由は、実は昔は処女の血は不吉だと考えられていたのです。
精液が、処女の血と混じると生まれてくる子どもが早死にしたり、病気になったり、健康に育たないと信じられていました。
そこで、村でより力のある権力者や人格者に、初潮をむかえたばかりの女の子の処女膜を破ってもらい、不吉な血を流して浄化するという風習になったそうです。
当時はおそらく儀式としての色が強く厳格な雰囲気で、行われていたんだとは思いますが、中にはドスケベ根性丸出しの長老や老人たちもいたはずです。
もしかしたら、自分たちの欲を満たすためだけにつくられた風習かも知れません。
んー、羨ましい。じゃなくて腹立たしい!
この根拠のない悪しき風習が、
今ではなくなっていることに心から安心しています。